4月1日
嘘をつくために半日を費やすためのような日に本当にスイートバジルの水耕栽培を始めた。
最寄りのスーパーに生バジルがないことは確認済なので少し遠いスーパーを何件かまわってスイートバジルを購入した。ようやく手に入れて自宅に持ち帰ったときには葉っぱはへにゃへにゃになって死にかけだった。
ちなみにこの時点では買ってきたバジルを水にそのまま突っ込んだだけです。
4月9日
YouTubeでみた参考動画では1週間ほどで根が出てきていたが全く変化がない。
このまま消えないで欲しいとTwitterで嘆いていた私に水耕栽培に詳しい先輩が下さったアドバイスを参考にして、バジルの茎を斜めに切った。ついでに大きめの葉っぱも間引きもした。
買ってきたまま何も考えずに水に突っ込んでいたけど、斜めに切るのは本当にやっておいた方が良かったと思う。自分のズボラさを反省した。
4月某日
どのタイミングか忘れたが、ふと浄水器を通した水よりなにも通していない水道水の方がいいんじゃないかということに気がつく。すぐさまキッチンではなく、お風呂場から水を拝借。
ついでにバジルは暖かいのが好きって聞いたので水も冷たくキンキンに冷えたものではなく常温くらいのものを入れた。
そのおかげかは分からないけど、まったく様子が変わることがなかったバジルが徐々に変化を見せ始める。
4月13日
ついに根っこの存在を確認。
本当に茎から白い根っこがはえてきてるし、見た目はちょっとグロいけど生き物の生命力に感動した。
この時点でしっかり根が出ているバジル5本を残して、他は美味しく頂く。バジルソースにカシューナッツが必要なのを初めて知った。じゃがいもに和えて食べたがとても美味しかった。
頼むぞ、選ばれしバジル5(ファイブ)君たちだけが希望だ。しっかり育ってくれ。
4月14日
根がてきたので今日からは与える水分をただの水道水から肥料入の水に変更。
使うのは微粉ハイポネックス。
ハイポニカと迷ったけど、「ふたつのえきたいをみずにまぜるのとかめんどくさくてぜったいむり〜!」と心の中の5歳児が叫ぶので、粉末ひとつを水に混ぜるだけで作れる微粉ハイポネックスを採用した。
見た目はポカリスエット程じゃないけど濁る。たぶん、ハイポニカでやるとこれがしっかり透明な液体で育てられる。でも、個人的には全然許容範囲。収納場所もコンパクトでよきよき。
(後で詳細は書きますが、この希釈方法は間違いです。)
まだ肥料を作る容器のことを考えていなかったので、自宅にあった300mlの霧吹きスプレーボトルに付属のスプーンの小さい方の半分(私的には0.6g)を入れて混ぜた。
ちなみに私のアホな脳内途中式を説明するなら、微粉ハイポネックスを野菜に与えるときの薄め方は1Lに2g(付属の大きい方のスプーン1杯)。1L単位のままだと計算が面倒なので1L=1000mlと考える。
半分の500mlなら1グラムなので付属の小さい方のスプーンで1杯分。
300mlはそのさらに半分の250mlに近いから小さいスプーンの半分(気持ち多め)くらいに入れればなんとかなるでしょ!みたいな考え方です。
数学ができる人はこんな面倒な考え方しなくても1000ml:2g=300ml:0.6g(あるいは500ml:1g=300ml:0.6g)が式を書かずとも頭の中ですぐにパッと出てくるのかもしれない。
もしくは、300グラムって1000mlの1/4(250ml)に近いなってすぐに気づくのかもしれない。
とにもかくにも、本日からバジルくんは肥料生活をはじめる。なるべく沢山食べたいので夏までに私が毎日ジェノベーゼをエンジョイできるようになってくれると嬉しいな。
なんて呑気に考えていたのですが、この希釈方法に後日致命的なミスがあることを発見します。
4月16日【15日目】
記念すべき15日目、驚きの成長。葉っぱのシワシワ度が上がっているので間引くかどうか迷う。
仲の良い先輩からバジルの花穂は天ぷらにすると美味しいという情報を入手したので機会があれば試したい。
4月17日【16日目】
だいぶ伸びてきたのでペットボトルへ。
内側にホイルバージョンと外側にホイルバージョンを作成。
白くなったほかの株は捨てました。
調べたら「うどんこ病」と呼ばれる生育障害があり、窒素肥料が多いと発病しやすいみたいです。
肥料を与え過ぎて葉ばかりが茂り過ぎたり、密植して日当たりや風通しが悪い状態で育てる。すべてに当てはまる環境だったので育て方を変更。
残った二株は個別にペットボトル栽培へ移行し、平日は水、休日どちらかは肥料を混ぜた水で育てて様子を見ようと思います。
4月17日
気になって微粉ハイポネックスとハイポニカの違いを改めて調べていくなかで重大なミスに気づきます。
それは、微粉ハイポネックスを土に使うときと水耕栽培に使うときでは希釈するときの濃度が違ったこと。
数日前にめちゃくちゃながながと希釈方法書いてましたが、「ハイドロカルチャーや水耕栽培には1000倍でお使いください」という注意書きを読み損ねてました。
つまり、なんとなく気持ち多めに入れた付属スプーン半分は実は希釈濃度の倍以上だった。バジルがうどんこ病になる原因が明らかになった気がします。
平日水、休日液肥にしようと思っていましたが、毎日液肥やつも作って成長速度を観察したいと思います。
4月26日【25日目】
ペットボトルに移して9日が過ぎた。見た目的な変化はみられない。葉っぱは枯れていないのでおそらく生きてはいる。死なずに生きてくれればそれでいい。
5月3日【33日目】
ちらっと写っているバジル。葉っぱがなんとなく少し大きくなってきたのでそのまま上に伸びていってほしいところ。根はしっかり長くなってきたので久しぶり液肥を入れてみた。今回はしっかり希釈したのでうどんこ病にはならないはず。
5月5日【34日目】
根腐れを起こしました。
液肥が理由なのかは分かりませんが元気がなく全体的に細く、茶色くなってしまったため一度根をすべて切り落として水差しに変更。
ここまでやせ細った状態でまた根が出てくるかは分かりせんがこのまま様子を見守ることにします。
もう片方のバジルは順調そうで根もしっかり伸びています。ただ小さく出てきてた葉っぱの片方が萎んでしまったのが少し心配。
【次やるときに気をつけること】
日付と何日目なのかを最初から記録する。水差しのときの茎は斜めに切る。密集させすぎない。うどんこ病になるので液肥与えすぎない。微粉ハイポネックスは土に使うなら500倍、水耕栽培は1000倍。